初期の作品だが

nostalji2015-04-20

西部劇DVDの『ウォーキング・ヒルズの黄金伝説』(1949年/監督:ジョン・スタージェス)を観る。100年前に砂漠に消えた500万ドルの金塊を積んだ幌馬車を探す現代西部劇です。『ブラボー砦の脱出』(1953年)より以前のジョン・スタージェスの日本未公開作品ね。
ジム・ケリーランドルフ・スコット)がメキシコとの国境の町でポーカーをしていた時、ウィリーという老人(エドガー・ブキャナン)が伝説の黄金について話し、若者が発見の手がかりになるようなことを漏らします。その場にいた連中が黄金を求めて砂漠ウォーキング・ヒルズへ。連中の中に殺人犯を追う探偵(ジョン・アイアランド)がいて、過去に秘密を持つ若者や男(アーサー・ケネディ)が疑心暗鬼に陥ります。探偵の追っていた男(ウィリアム・ビショップ)がジムの元カノ(エラ・レインズ)の愛人だったことから……
宝探しの出発からして、ご都合主義的な内容ですが、サスペンスの積み上げがシャープなのであまり気になりません。砂漠の中での人物の配置など、構図の巧さはスタージェスならではです。“栴檀は双葉より芳し”ですな。