暇な時は

nostalji2015-05-06

4日と5日は孫たちの相手でバタバタ。手があいたところで、高橋克彦:著の『天狗殺し』(集英社文庫:2003年12月20日第1刷発行)を読了。12の短編からなる連鎖捕物時代小説で、副題に“完四郎広目手控”とあるように、シリーズ2作目です。
主人公の香冶完四郎は旗本の次男坊で、剣は北辰一刀流の達人。古本屋“藤由”に居候して、巷の噂を売り買いする“広目屋”の知恵袋として活躍しています。時は幕末・安政年間、尊王攘夷の風が吹き荒れる京都の世情を取材すべく、仮名垣魯文と一緒に旅立ちます。同行するのが土佐に帰る坂本龍馬ね。
京都への往復や、京都で遭遇する事件を、見事な推理と剣で解決していきます。複雑な事件はありませんが、実在の人物との絡みがエピソードを面白くしています。映像に適した素材なので、ドラマ化して欲しいですねェ。