他にもいるよ

nostalji2015-07-18

本日の朝刊朝日の別刷beの『beランキング』は、“昭和を彩った名司会者”。1位:久米宏、2位:逸見政孝、3位:大橋巨泉、5位:高橋圭三、5位:黒柳徹子、6位:宮田輝、7位:玉置宏、8位:鈴木健二、9位:児玉清、10位:愛川欽也、となっています。ほぼ妥当な線だと思いますが、『なるほど!ザ・ワールド』も『出没!アド街ック天国』も見たことがないので、10位の愛川欽也はピンときませんでした。25位内に入っていませんが、私にとって想い出深い司会者に、木島則夫と桂小金治がいます。
木島則夫は、高橋圭三宮田輝鈴木健二と同様にNHK出身アナで、『危険信号』『生活の知恵』などの司会をした後、1964年にNHKを退社してフリーになり、NET(現:テレビ朝日)の『木島則夫モーニングショー』の司会を1968年まで務めました。堅い番組の代表といえるニュース番組を、ニュースアナウンサーとしてではなく、自らの実感を伝え、体験を語る司会者として主婦にも親しめるものに変え、朝のテレビ番組にワイドショーブームを起こさせる火付け役になりましたね。
桂小金治は落語家出身のタレントで、俳優として映画やテレビでも活躍。NHKの『ポンポン大将』をよく観ていましたよ。司会は、1962年の日清食品が提供していた『地上最大のクイズ』(フジテレビ)から。木島則夫が朝のワイドショーの先駆者なら、桂小金治は昼のワイドショーの先駆者といえます。『桂小金治アフターヌーンショー』では視聴者の感情を代弁する“怒りの小金治”の異名をとり、『それは秘密です』の「ご対面コーナー」では“泣きの小金治”ね。視聴者と感情を共有する身近な存在だったので〜す。
画像は、木島則夫が司会する『危険信号』。先端に針をつけた模型の機関車が線路上に置かれた風船を割らないように課題をクリアする二人一組のゲーム番組でした。一人が課題に挑戦、一人が置かれている風船の前で機関車がくるのを知らせる役目。課題はテーブルに積んである積み木を別のテーブルに同じように移すといった単純なものばかりでしたが、単純さが油断を起こさせるのね。最初は注意深くゲームを進めていくのですが、機関車が3〜4周すると慣れも手伝って、危ないとわかってもギリギリまで課題に取り組みます。相棒の危険を知らせるけたたましい声に駆けつけますが間に合わず、風船が破裂。このあわただしいゲームと、温厚な性格の木島アナのおっとりした司会ぶりが、ほどよくバランスを保って人気番組になりました。