興味ある作家

nostalji2015-08-15

鷲田小彌太:著の『「佐伯泰英」大研究』(日経ビジネス文庫:2009年5月1日第1刷発行)を読了。連載はせず、文庫本書き下ろしだけで人気作家となった佐伯泰英は興味惹かれる存在です。時代劇が作られなくなった現在、『居眠り磐音』『密命』『酔いどれ小藤次』『吉原裏同心』『鎌倉河岸捕物控』といった彼の主なシリーズは全てドラマ化されています。文庫書き下ろし時代小説は彼以前にも峰隆一郎が書いていましたが、質的に高めたのは佐伯泰英といっていいでしょう。文庫書き下ろし時代小説という形態は今や一般化し、主流になってきました。
本著は佐伯泰英の作品の魅力だけでなく、時代小説の流れについても触れており、入門書としてはグッド。ところで、彼の作品で私が一番好きなのは、『居眠り磐音』シリーズです。テレビドラマの影響が大きいこともあるのですけどね。現在49巻まで刊行されているんですが、シーズン3で終わったのが残念で〜す。