本格SF

nostalji2016-05-25

録画していた『インターステラー』(2014年/監督:クリストファー・ノーラン)を観る。環境変化による人類滅亡の危機の中、居住可能な惑星を探すミッションに挑む男を描いた作品です。
元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)は、娘のマーフ(マッケンジー・フォイ)が見つけた謎のメッセージにより、閉鎖されたと思われていたNASAを訪ねます。そこではブランド博士(マイケル・ケイン)を中心に、環境異変の植物激減による人類滅亡に対処するために居住可能な他の惑星への移住が計画されていたのね。土星の近くで発見されたワームホールを利用した超遠距離惑星間移動で惑星調査に行った12人のうち3人から連絡が入り、クーパーはブランド博士の娘(アン・ハサウェイ)たち科学者クルーと惑星精査のために出発。クーパーたちが色々な障害や犠牲者を出している頃、地球では成長したマーフ(ジェシカ・チャスティン)が巨大宇宙船をとばすブランド博士の反重力理論を研究していましたが……
量子論相対性理論による時間のズレ、ブラックホール特異点定理、五次元世界、さらにはAIとの共存といった科学雑誌ニュートン」的テーマにあふれた作品ですが、結論は“愛は科学を超越する”でした。人類の惑星への移住という国家的問題なのに、内容が極めてローカル的になったのは家族愛が全面に出たためでしょうね。映像には工夫がありますが、2時間40分は長すぎま〜す。