録画していた『ラスト・ナイツ』（２０１５年／監督：紀里谷和明）を観る。紀里谷和明がハリウッドで撮った“忠臣蔵”をモチーフにした作品です。
騎士の時代が終わり、政治が腐敗し始めた封建時代、バルトーク卿（モーガン・フリーマン）は皇帝の側近ギザ（アクセル・ヘニー）への賄賂を断り、刀を向けたために反逆罪にとわれて死刑となり、領地は没収されます。臣下の騎兵隊長ライデン（クライヴ・オーエン）は復讐を胸に秘め、敵の目を欺くために放蕩三昧。バルトーク卿から賜った騎士の証である刀まで売り払い、護衛騎士のイトー（伊原剛志）はライデンに復讐心はないとギザに報告します。ライデンは部下たちを密かに結集し……
城の明け渡し、遊郭での遊興、妻・りくとの離縁、吉良邸の図面取り、南部坂の別れなど、忠臣蔵のお馴染みエピソードを巧く置き換えており、忠臣蔵のファンとしてはニヤニヤしっぱなしでした。落ち着きある映像で、意外と上質な作品に仕上がっています。あまり期待していなかったのですが、嬉しい予想はずれェ〜。
