最後は

nostalji2016-12-29

DVDボックス『七色仮面(第4:スリーエース)』の「悪魔の爪痕」(1960年2月9日公開)、「真昼の誘拐指令」(1960年2月16日公開)、「踊る黄金魔」(1960年2月16日公開)を観る。
蘭光太郎(波島進)の乗った飛行機が時限爆弾で墜落、さらに二人の名探偵が殺されるという事件が起こります。金有探偵(藤山竜一)は川上記者(田口耕平)の紹介で葵(堀みどり)を助手にして、大富豪・姉小路実盛(曽根秀介)の交通事故死を調査。山本警部(河合絃司)の捜査で姉小路の死は殺害されたものわかります。姉小路の葬式の日に、隠し子だったという男(潮健児)や死んだ運転手の妹という女(岡田敏子)、屋敷をうかがう怪しい男(安藤三男)が現れます。安藤三男は蘭たち3人の探偵を殺したスペード仮面、潮健児姉小路を脅迫していたダイヤ仮面、岡田敏子は姉小路の隠し資産を知るハート仮面。三人は、戦時中に姉小路がSG教会のダコタ神父(片山滉)と組んで隠匿した金塊を狙って協力しますが……
姉小路の正体は元特務機関員で戦時中に横領した金塊のことがバレそうになり、スペード仮面を雇って3人の探偵を殺させたのですが、そのことをダイヤ仮面にかぎつけられたんですな。運転手と執事を殺し、自分も死んだことにして姿を消し、SG教会に隠れます。スペードとダイヤは姉小路の娘を誘拐、ハートはSG教会に潜入して金塊の在処を訊き出そうとしますが……
悪人たちの描写に重点を置きながら物語は展開し、神父やバタ屋などに変装して彼らの様子を探る七色仮面を見つけては襲うのですが、七色仮面の二挺拳銃の前に悪人たちはいつも退散。色仕掛けで悪党たちを仲間割れさせて金塊を独り占めしようとするハート仮面なんて大人向けキャラです。蘭光太郎(七色仮面なので当たり前だが)は死んでおらず、ラストに現れて事件の謎解きをするので〜す。