管理社会の先は

nostalji2017-03-30

録画していた『カリキュレーター』(2014年/監督:ドミトリー・グラチョフ)を観る。死の惑星に追放された囚人たちのロシア製サバイバルSFアクションです。
惑星XT−59に住む人類は管理システムの命令通りに生きねばならず、それに背けば死の惑星に追放されます。そこは底知れぬ沼が広がり、未知なる有機生命体が巣くう危険地帯。追放された10人の囚人は、意見の対立するカルヴィン(エフゲニー・ミロノフ)とボルグ(ヴィニー・ジョーンズ)の二手に別れ、安全地帯を目指します。クリスティ(アンナ・チボフスカヤ)はカルヴィンと行動を共にし……
総統の命令に背いて追放されたカルヴィンは管理システムの設計者で、死の惑星を熟知しており、襲い来る危険から身を守るのが見せ場になっています。ロシアらしい寒々した風景は惑星の雰囲気を出していましたが、物語展開はかなり御都合主義でツッコミどころ満載です。この手の映画は、ツッコンで楽しむしかないですね。主人公はウイルスを仕込んで管理システムの破壊に成功するのですが、ラストのメッセージはソ連が崩壊して現在のロシアになったことの皮肉かな。