仮想侵略戦

録画していた『アンシンカブル 襲来』(2018年/監督:ヴィクトル・ダネル)を観る。突然侵略を受けた人々を描いたスウェーデン製のSFパニック映画です。
ストックホルムで謎の爆破事件が多発し、その事件で母を亡くしたアレックス(クイストファー・ノルデンルート)は葬儀のために故郷の町に戻ってきます。アレックスは、感情のもつれから10年以上会っていない父ビョルン(ジェスパー・パークセリウス)に母の死を知らせようとしますが、またしても喧嘩別れ。かつての恋人アンナ(リサ・ヘンニ)と再会しますが、アンナには夫も娘もいてアレックスはショックを受けます。その頃スウェーデン国内は通信回線に障害発生。運転中のドライバーに異状が発生し、交通事故が多発。アレックスはアンナを連れてビョルンが管理している送電所に避難しますが……
侵略してきた相手が不明(ロシアを想定させる設定に思える)なのと、アレックスと関わる人間ドラマに重点をおいているため、大規模な戦闘シーンはありません。送電所を襲ってきた謎の一団とビョルンが戦うだけね。アレックスは生まれつきなのか、父親との確執のせいなのか、かなり独善的だし、父親のビョルンは感情がコントロールできない被害妄想男で、観ていて感情移入できないんですよ。謎の敵は多国籍軍が乗りだしたことで撤退し、スウェーデンが治安を回復したニュース映像でエンド。ロシアの脅威を匂わせているものの、結局は主人公の後悔だけの話で~す。

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