今週はマカロニ

nostalji2017-08-28

朝日新聞出版が発行している分冊百科マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション”の30巻に収録されている『ガラガラ蛇の夜』(1969年/監督:ジュリオ・ペトローニ)を観る。日本未公開のマカロニ西部劇です。
舞台はメキシコの田舎町。電信士の死体が発見され、メキシコ軍のエルナンデス中尉(ルイジ・ピスティッリ)は失くなった電報が遺産相続に関するものだと知り、関係者4人に脅しにかけます。エルナンデスに殺しの依頼を受けた革命軍のボスは、飲んだくれの拳銃使いルーク(ルーク・アスキュー)に殺しを命じるのね。狙う相手が少年だと知ったルークは、少年と養母マリア(マグダ・コノプカ)のために酒を断ち、遺産を狙う悪党たちから二人を守ることに……
主人公のキャラが思いつきで、うまく活かされていません。ルーク・アスキューがこの作品について語っています。「監督がね、オレに髪の毛を漂白にしてプラチナ・ブロンドに染めろっていいだしたんだ。これで先ずケンカ。主人公の拳銃使いは貧乏ったらしい飲んだくれなんだね。ブーツも買えない男なんだと。しかしねえ、サンダルはいて馬にまたがり、岩山を走らせながら銃をぶっ放し、監督が怒鳴るンたびに馬を停めてミエをきる。こんな芸当出来ると思う? 足がすり傷だらけになっちまう。これでまたケンカ。ところが連中、英語がまるで駄目ときてる。どうにもならンのサ。そんなこんなでプラチナ・ブロンドの髪の毛は後頭部だけ真っ白けになっちまうし、衣装係は半狂乱だし、混乱の連続でね、その意味では水準のイタリアン・ウエスタンだったと思うよ。(笑)」
たしかに、マカロニらしい突っ込みどころの多い作品で〜す。