週に一度は西部劇

20年以上前にゲットしたDVDの『ワイルド・ウエスタン/荒野の二丁拳銃』(1998年/監督:ジーン・クインターノ)を再見。マカロニウエスタンの巨匠セルジオ・レオーネの原案を、マカロニファンであれば誰でも知っているトニー・アンソニーがプロデュースしたTVムーヴィです。マカロニへのオマージュといった作品。

名もなきガンマン(エミリオ・エステベス)の早撃ちを目撃したドゥリー(ウィリアム・フォーサイス)は、南軍が隠した50万ドルの金探しをガンマンに持ちかけます。隠し場所の地図は4つのホルスターに書かれており、ひとつはドゥリーが所持。後の三つは、ドゥリーの戦友コルビー(エド・ローター)とダイ、そして金の行方を追っている北軍レッドレッグ隊のスキナー(ジョナサン・バンクス)が持っています。ガンマンとドゥリーは刑務所にいるコルビーを脱獄させますが、コルビーは持っていません。ポーカーに負けてホルスターは酒場の親分の手に渡っていたのね。酒場に乗り込んでホルスターを奪取。ダイは既に死んでおり、ホルスターは墓をあばいて手に入れます。コルビーが裏切ってレッドレッグ隊が襲ってきますが、逆にスキナーからホルスターを奪うことに成功。4つのホルスターから金の在処がメキシコのペンドラサの村とわかります。ペンドラサの村はメキシコ政府軍のモラが支配。村はモラの圧政に苦しんでいます。ガンマンとドゥリーは教会の地下にある金を見つけますが、メキシコ政府軍にも知られ……

冒頭の持っていたグラスの手を離し、早撃ちで相手を倒し、床に落ちる前にグラスをつかむガンプレイに始まり、拳銃(コルト・ライトニング)の連射で床をブチ抜いて階下に逃れる堀江卓のマンガ(知らない人が殆どだろうけど)に出てくるようなシーン、空中を飛びながらの銃の連射など、エステベスの動きは軽いとはいえませんが、色々趣向を凝らしています。最後は、メキシコ政府軍にレッドレッグ隊、それにバカ息子をガンマンに殺された自警団まで加わって大銃撃戦ね。

マカロニ風の音楽が流れ、水筒爆弾に、予想通りに棺桶から出てくる機関銃、三すくみの決闘など、マカロニが全盛期だった頃を想い出して楽しくなりま~す。