昨日に続き

nostalji2018-04-18

放ったらかしていた西部劇『無法者ブラック・バート』(1948年/監督:ジョージ・シャーマン)を観る。西部史に名を残す有名な駅馬車強盗ブラック・バートの物語です。
相棒だったランス(ジェフリー・リン)とジャージー(パーシー・キルブライト)と別れてカリフォルニアに向かったチャーリー・ボールズ(ダン・デュリエ)は、ウェルズ・ファーゴ駅馬車を襲います。内通者クラーク(ジョン・マッキンタイア)の情報で失敗はなく、全身黒づくめの服装と現場に残したサインから、ブラック・バートと呼ばれるのね。ある日、襲った駅馬車サクラメントでの公演に向かう歌姫ローラ・モンテス(イヴォンヌ・デ・カーロ)が乗っており、チャーリーは彼女に恋をします。ブラック・バートが強盗するのを目撃したランスとジャージーは、ブラック・バートに懸けられた賞金を目当てにウェルズ・ファーゴで働くことになりますが……
ブラック・バートは1975年から83年にかけて28回の駅馬車強盗を行い、誰一人として傷つけていない紳士強盗です。西部劇に手慣れたジョージ・シャーマンらしく手堅くまとめていますが、出来ばえは平凡。愛する女性のために足を洗うことを決め、仲間のために最後の仕事でけつまずくという定石通りの展開です。『明日に向かって撃て!』のような終わり方ですが、実在のブラック・バートは逮捕されて4年間服役しただけ。主演のダン・デュリエは紳士強盗より凶悪犯がむいていま〜す。