未見ではないが

nostalji2018-04-27

マカロニ西部劇『暁の用心棒』(1967年/監督:ヴァンス・ルイス)を観る。マカロニブーム時に劇場でリアルタイムで観て以来の再見です。
アメリカとの国境に近い村に“よそ者”(トニー・アンソニー)がやって来ます。盗賊のアギラ(フランク・ウォルフ)一味がメキシコ兵士を皆殺しにするのを目撃。アギラはアメリカ政府がメキシコ政府に貸与する金貨を奪おうとしていたのね。よそ者はアメリカ軍将校に変装してアギラに近づき、金貨横取りの協力を持ちかけます。よそ者の計画通り、犠牲を出さずに金貨の横取りに成功しますが、アギラは約束の分け前を渡さず殺そうとした為、よそ者は金貨を奪って逃走。子持ちの若い女性チーカ(ヨランダ・モディオ)の家に逃げ込みますが、アギラ一味に包囲され……
主人公が捕まってリンチされ、何とか逃れてクライマックスの対決という変わりばえしない物語ですが、耳につく(良い意味で)テーマ曲とアギラ一味との戦いが凝っていて楽しませてくれます。逃げ出した主人公の唯一の武器は連発のきかない射程の短いショットガン。相手に気づかれないように近づき、一人一人倒していくんですな。どのようにして倒すかは観てのお楽しみ。目の動きなどで見せるトニー・アンソニーの細かい演技も上出来です。音楽もガンプレイも満足できるもので、ブームに貢献した作品の一つで〜す。