昨日に続き

nostalji2018-07-03

W杯の日本対ベルギー戦を観る。早起きして後半から観た(負けていたら、また寝るつもりだった)のですが、開始早々に2点を取り、勝てると思ったんですけどね。ベルギーの1点目は狙って入った得点でなくラッキーだっただけ。ただ、これでベルギーに流れが変わり、守備に徹した選手交代してもよかったような気がします。西野監督も迷ったんじゃないかな。悔しいけど負けは負け。
DVDで『二十一の指紋』(1948年・大映/監督:松田定次)を再見。多羅尾伴内シリーズの第3作目です。藤村太蔵(片岡千恵蔵)が片目の運転手・多羅尾伴内・せむし男・元男爵・老浮浪者・腹話術師に変装して遺産を狙う麻薬密輸団を捕らえる物語。
片目の運転手が家政婦をしているという里見珠枝(喜多川千鶴)を送った屋敷で悲鳴が聞こえ、男の死体を発見します。現場には21の指紋が残されており、珠枝は行方不明。多羅尾伴内は皆川弁護士(斎藤達雄)から珠枝の捜索を依頼されます。伴内は殺された男の屋敷でモルヒネの注射液を発見しますが、何者かに銃撃され、せむし男に変装して脱出。麻薬の取引が行われているスラムに現れたモヒ中毒の老浮浪者が、舞踊団の時田ナナ(日高澄子)からモヒを手に入れ、ナナの一座が飯島圭一郎(高田稔)の屋敷に出入りしていることを知ります。土屋元男爵が飯島邸を訪れ、珠枝そっくりの女・重松きみ子(喜多川千鶴の二役)と遭遇。きみ子は重松子爵の遺産相続人のひとりで、重松子爵の遺言書を皆川弁護士が預かっており、珠枝はきみ子の異母妹で珠枝も相続人だったのね。飯島邸でのパーティー余興に現れた腹話術師が出席者全員を人形に触らせ、指紋採集に成功。笠原警部(大友柳太郎)が指紋鑑定している頃、皆川弁護士が殺され……
重松子爵の財産を横領しようとしていた麻薬密輸団が仲間割れから殺人をおかしたのが事件の発端で、藤村太蔵が変装を駆使して事件解明。頭を振って、飛んでくる弾丸をよける神業を披露します。「銃を向けられた時に避けたんでは、タダの人。ぼくは理屈をこえた強いヒーローを撮りたいんや」と松田監督は言ったとか。理屈ぬきの強さとは、娯楽映画の神髄ですなァ。この作品で、多羅尾伴内シリーズのフォーマットが完成した感じで〜す。