時代劇から

nostalji2018-07-22

昨夜はCATVの時代劇専門チャンネルで『雨の首ふり坂』と、NHK総合で『そろばん侍 風の市兵衛』の最終回を観る。
『雨の首ふり坂』は、池波正太郎新国劇用戯曲をテレビドラマ化したもの。金で殺しを請け負う渡世人・白須賀の源七(馬場徹)は敵対する親分の殺しに成功するものの負傷して髪結いのおふみ(芦名星)に助けられます。おふみと平穏な生活をしている時、兄弟分の半蔵(金井勇太)が殺しの分け前を持って現れ、源七を仇と狙う行田の甚五郎(小市慢太郎)たち追手も出現。源七は殺しの分け前のはいった巾着を渡し、彼の子を身籠ったおふみを残して、半蔵と斬り抜け、姿を消します。それから25年後、源七(中村梅雀)は若い渡世人・白井の彦太郎(中尾明慶)と知りあい、息子のような感情を持つのね。一宿一飯の恩義から相手親分を斬って逃亡した源七と彦太郎は、うどん屋の茂兵衛(泉谷しげる)に助けられ、堅気になります。それから2年、源七に斬られて片目を失った親分が雇った殺し屋として、かつて兄弟分・半蔵(大杉漣)と若いが凄腕の渡世人・橋羽の万次郎(三浦貫大)が現れ……
骨太のハードボイルドタッチの時代劇です。中村梅雀の演技が光りますが、若手俳優の演技も興覚めすることなく見ていられます。細部まで手抜きすることなくしっかり作られており、時代劇専門チャンネルの心意気を感じますね。制作本数がもっと増えればよいのですが、金がかかるからなァ。
『そろばん侍 風の市兵衛』は、厳しい剣の修行を積んだ達人で、浪花で算盤と商いを学び、“算盤侍”と称される渡り用人・唐木市兵衛(向井理)を主人公に、武家や商家の生計の立て直しを口入れ屋・矢藤太(渡辺いっけい)から持ち込まれ、面倒な事件を解決していく時代劇。原作は辻堂魁の書き下ろし文庫で、祥伝社から現在30巻発刊されています。ドラマは1巻・3話完結で、3巻(9話)で終了しました。当然、シーズン2を期待しま〜す。