英雄時代劇

nostalji2018-08-15

録画していた『フューリアス 双剣の戦士』(2017年/監督:イヴァン・シュルホツスキー)を観る。15万のモンゴル軍にコロヴラートたちロシア・リャザン公国の兵士が立ち向かったロシア時代劇です。
1223年、当時のロシア=ルーシは城塞都市国家を形成しており、ジンギスカン率いるモンゴル軍の侵攻に対してルーシ諸国連合がカルカ河畔で戦いを挑みますが大敗。しかし、モンゴル軍はルーシ征服を行わず立ち去ります。それから13年後、バトゥ率いるモンゴル軍がルーシ征服を開始。主人公のコロヴラート(イリヤ・マラコフ)はリャザン公国の衛兵隊長で、最強の戦士として大公や部下たちから信頼されています。モンゴルの大軍に包囲され、援軍を呼ぶ時間稼ぎに大公の息子とコロヴラートたち精鋭兵が和平交渉に行くのですが、大公の息子は殺され、コロヴラートは捕まっていた捕虜とともに脱出。リャザンに戻ってみると、町は焼き払われ、住民は虐殺されています。コロヴラートは残っている兵たちとモンゴルの大軍相手に戦う決意をしますが……
少年時代にモンゴル偵察軍に受けた頭の傷で、寝たら13年前の記憶に戻り、13年間の記憶を瞬間的に忘れているという主人公の設定がドラマの中でうまく機能していません。アクションシーンは迫力あるのですが、戦闘シーンはどれも既視感ありです。パクリも芸の内なんですけどね。現代風センスの民族衣装は考証的には×ですが、美的感覚は優れています。これも最近の風潮ですかな。映像はグッドで〜す。