映画化されてないが

nostalji2018-09-21

アーネスト・ヘイコックス:著(仙名紀:訳)の『テキサスから来た男』(中央文庫:1986年5月10日発行)を読了。ワイオミングを舞台に、牧場を狙う悪牧場主と牧場を守るためにやって来た男の戦いを描いた西部小説です。
主人公はテキサスの牧場主からワイオミングにある大盆地ホースヘッドの牧場を譲られたトレーシー・コールマン。敵対するのはホースヘッドに隣接するスタークロスに大牧場を持つダン・スチュアート。ダンの娘アンは母を不幸にした独裁的な父を憎んでおり、コールマンに興味を持ち、やがてコールマンと愛しあうようになります。牧童頭のペアヴェントを初めとする一癖も二癖もあるドのカウボーイを従え、コールマンは横暴なダン・スチュアートと対決。二人に絡むのが、アンに恋している野心家のガンマンとコールマンを恋する妖艶な女、といった構図です。
格闘によってボスとしての存在感をカウボーイたちに認知させたり、牛泥棒への吊るし首、三角関係の恋模様、裏切り、そして決闘と、西部劇のエッセンスが充満。名作西部劇『駅馬車』の原作者アーネスト・ヘイコックスらしいアクション・ウエスタンの面白さが詰まっていま〜す。