週末は大作映画

録画していた『華麗なる激情』(1964年/監督:キャロル・リード)を観る。バチカンにあるシスティーナ礼拝堂の天井を飾るフレスコ画製作を巡るミケランジェロと法王ユリウス二世の葛藤と友情を描いた歴史大作です。
1508年、ミケランジェロチャールトン・ヘストン)は法王ユリウス二世(レックス・ハリソン)からシスティーナ礼拝堂の天井を飾るフレスコ画を描けと命じられます。彫刻家を自負するミケランジェロは、どうしても気が進まず、描きかけのままローマから失踪。法王お気に入りの建築家ブラマンテ(ハリー・アンドリュース)が、若い画家ラファエロ(トーマス・ミリアン)を紹介しますが法王は気に入らず、ミケランジェロ探索の布告を出します。法王軍が捜しに来て、山に隠れたミケランジェロは旧約創生記を描く啓示を受け……
以前、洋画劇場で観た時は興味引く題材じゃなかったので、“ながら見”で内容は殆ど憶えちゃいません。冒頭にあるミケランジェロの彫刻についての解説なんて忘却の彼方。もしかしたら、放送枠の関係でカットされていたのかも。でもって今回観た感想ですが、ハリウッド全盛時の作品なので、セットの壮麗さにしても、大量のエキストラを使ったモブシーンにしろ、最近のCG映像と違って厚みがありますな。キャロル・リードは、この手の大作史劇には場違いな監督で、演出的には見るべきところはありませんが、チャールトン・ヘストンとレックス・ハリソンが史劇役者の本領を発揮して重厚なドラマになっています。ヘストンやハリソンのような重みのある役者が最近いなくなったなァ。
イタリア旅行、特にローマ(バチカン)とフィレンツェを訪れるなら、この映画は必見ですよ。この作品を観ているツアーガイドは意外に少なくて、旅行中自慢できること請け合いま~す。

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