海外ドラマから

録画していた『ABC殺人事件(全3回)』を一挙観する。原作はご存知アガサ・クリスティーの“エルキュール・ポワロ”シリーズ中でも有名な一編。
1933年のロンドン、名探偵ポワロジョン・マルコビッチ)のもとに差出人ABCから事件を予告する手紙が届きます。ポワロに挑戦するかのように、ABCのアルファベットと同じ名前の町で同じ名前の人物が殺されていくという連続殺人事件が発生。残された手掛かりから、ストッキングの訪問販売をしているアレクサンダー・ボナパルド・カスト(イーモン・ファレン)が容疑者として浮かび、クローム警部(ルーパート・グリント)が逮捕します。警部に手掛かりを与えたポワロですが、カストが犯人とは思えず……
色々な俳優がポアロを演じていますが、ジョン・マルコビッチは一番イメージに合わないポアロでした。というより、今回のポアロはベルギー時代のトラウマを抱えた孤独感漂う老いたポアロという原作にない設定。犯人や被害者は原作通りですが、登場人物のキャラ設定はかなり変えており、全体的に暗く重い内容になっています。デヴィッド・スーシェポアロに馴染んでいる人には、その違いに途惑うでしょうなァ。移民排斥という現在の社会問題も織り込んでおり、良くも悪くも現代的解釈のポアロで~す。

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