一挙見

録画していた『ゴーゴリ暗黒の騎士と生け贄の美女たち』『ゴーゴリⅡ魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚』『ゴーゴリⅢ蘇りし者たちと最後の戦い』を観る。実在した文豪ニコライ・ゴーゴリが超自然未解決事件に挑む、2017年から18年にかけて製作(監督はイゴール・バラノフ)されたロシア製ダークファンタジーです。
予知夢によって闇世界を見ることができるゴーゴリ(アレクサンドル・ペトロフ)は、敏腕刑事グロー(オレグ・メンシコフ)と知りあい、若い女性だけが狙われる連続殺人事件の捜査のためにウクライナの小さな村デイカーニカにやってきます。医者の検視では身体の血が全てなくなっていたとのこと。毎回殺害現場では黒騎士が目撃されており、予知夢に出てきた屋敷を訪ね、ダニシェヴェスキー伯爵夫人のリザ(タイーシャ・ヴィルコヴァ)と出会い、彼女に惹かれます。そして、またしても殺人事件が発生。グローが炎の中で黒騎士と戦って行方不明になったところで『魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚』に続きます。
30年前に黒騎士に殺されたという水の精オクサーナ(ユリヤ・フランツ)から30年前にも同様の事件が起きていたことを知らされたゴーゴリは、事件の関連性を調査。決められた日に決められた人数の殺人が行われたことがわかります。黒騎士の正体をさぐる中でゴーゴリは、世界に闇社会をもたらす妖怪ヴィーを召還しようとしている魔女と対決。魔法の呪文でヴィーを倒すことに成功しますが、ゴーゴリも倒れたところで『蘇りし者たちと最後の戦い』へ続きます。
墓に埋められたゴーゴリでしたが、息を吹き返したために警察署長に黒騎士の仲間と決めつけられて処刑の危機。そこへ行方不明だったグローが現れ、黒騎士の秘密を明らかにします。黒騎士は魔女の呪いによって、30年ごとに蘇っており、ゴーゴリとグローは黒騎士と最後の対決へ……
三部作にしたため、やたらと因縁話が出てきて、ストーリーが混乱しています。セットや美術にロシア映画らしさが出ていますが、笑いが少なく、陰気で暗いロシア映画の特徴だけは好きになれませ~ん。

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