懐かしのマンガ

ブックオフの愛蔵版コーナーで見つけた『赤胴鈴之助(1~5巻)』(小学館:2008年2月12日初版第1刷発行)を大人買いして読了。
赤胴鈴之助』は、『少年画報』の1954年9月号から60年12月号まで連載された武内つなよしの人気マンガ。最初作者は、『イガグリくん』の大ヒットで知られる福井英一でしたが、1回分だけを描き急逝。その後を引き継いだのが武内つなよしでした。武内つなよしは、紙芝居からのキャリアは長かったのですが、マンガ界では無名に近い新人。福井の『赤胴鈴之助』が巻頭カラーだったのに対し、武内は白黒での掲載。みなし児が剣によって成長していくという福井のコンセプトを武内は、生き別れになった母の登場や、必殺技“真空斬り”の会得などでドラマに厚みをもたせ、『赤胴鈴之助』は大ブレイクします。
今回、私が読んだのは「孤島の魔人」までのエピソード。この後、「風雲無刀流」「黒潮の巻」「透明剣士」「まだら星人」「南蛮笛」「幕末風雲編」とあるんですが、1期5巻だけで打切り。売れなかったんでしょうね。ちなみに、1971年に発刊されたヒットコミックスの新書版『赤胴鈴之助(全8巻)』の第7巻「幕末風雲編・上巻」を所持していたのですが、下巻がなかったので15年前に売ってしまいました。今考えると、残念。
コマ割りなど定型的で画の表現は古臭いですが、男の友情やライバル、親子愛に師弟愛、魅力的な必殺技と、少年たちが夢見る普遍のテーマが網羅されており、今読み返してみても全く色あせていませ~ん。
赤胴鈴之助』の詳細についてはココヘ⇒https://88231948.at.webry.info/202001/article_4.html

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