時代劇が好きで

春日太一:著の『時代劇入門』(角川新書:2020年4月10日再版発行)を読了。時代劇にあまり、あるいは全く馴染みのない人。時代劇を食わず嫌いしている人。そうした人たちが時代劇に入っていきたくなる、そして入ろうとした時の道しるべになる本を目指しています。
第1部:時代劇への接し方、第2部:時代劇の歩み、第3部:とりあえず知っておきたい基礎知識、第4部:もう少しだけ掘り下げておきたい重要なテーマ、第5部:チャンバラの愉しみ、という構成で入門書としては、わかりやすく面白い内容です。
時代劇が普通にあった1980年代前半までと違って、現在は新作が殆どなく、地上波での放送も殆どなく、家族が揃ってテレビを見る環境もなく、時代劇に興味がない人が殆ど。この手の本を読む人って、時代劇を知っていて、時代劇が好きな人なんですよねェ。入門書が売れるのは、そのジャンルがブームになっているか、ブームの兆しが見える時。たくさんの人に読んでほしいのですが……
殺陣をプロレスに例えているのは面白いですが、マニアックですな。プロレスの仕組みを知って楽しんでいる人って、時代劇以上に少ない気がします。歴史劇はロマン、決闘はラブシーンは納得、納得で~す。

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