ご近所迷惑

録画していた『マラヴィータ』(2013年/監督:リュック・ベッソン)を観る。FBIの証人保護プログラムによってフランスに移住した元マフィアの家族が巻き起こす騒動をコミカルに描いたアクション映画です。

敵対するファミリーのボスを売ってFBIの証人保護を受けたフレッド(ロバート・デ・ニーロ)は、妻マギー(ミシェル・ファイファー)、娘ベル(ダイアナ・アグロン)、息子ウォーレン(ジョン・ディレオ)とフランス・ノルマンディーの田舎町に引っ越してきます。監視役のFBI捜査官スタンフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、フレッドへ地元コミュニティーに溶け込むように忠告。しかし、フレッドだけでなく妻や子どもたちもトラブルメイカーとなって目立つ存在になります。そんな彼らの潜伏場所が仇敵にバレるのは時間の問題で、完全武装した殺し屋集団がやって来て……

マフィアの親父そのもののデ・ニーロと、彼の行動に苦虫を噛みつぶすジョーンズ。ジョーンズの表情を見ているだけで愉しくなります。凄腕の殺し屋との対決だけも面白くなると思うのですが、殺し屋集団との派手なドンパチは観客サービスのつもりか……。そのため、全体のバランスが崩れたのは否めません。フィクションといっても、あれだけ町民が犠牲になったらアメリカとフランスの政治問題になりそうだなァ。でもって、『マラヴィータ』って何のこっちゃ。

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