気になる女優で

録画していた『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020年/監督:藤井道人)を観る。野中ともその原作を、NHK朝ドラ『おかえりモネ』の清原果耶が映画初主演したファンタジードラマです。

中学生のつばめ(清原果耶)は、隣人の大学生・亨(伊藤健太郎)にひそかに恋心を抱く普通の女の子。両親と3人で幸せな生活を送っているように見えますが、父(吉岡秀隆)と継母(坂井真紀)の間に子どもができることを知り、どこか疎外感を感じます。唯一の憩いの場である書道教室の屋上で、つばめはド派手な装いの老婆(桃井かおり)と遭遇。キックボードに乗って空を飛ぶ姿に驚き、“星ばあ”と呼んで親しくなります。恋や家族の悩みを“星ばあ”に相談するつばめでしたが……

日常生活が淡々と流れる中で、これといってドラマはありませんが、清原果耶の自然体演技と桃井かおりのクセのある演技が巧くマッチして観る者を惹きつけます。清原果耶にはネアカなところがないので、心にどこか陰のある少女役が似合いますね。傑作ではありませんが、優しさあふれるファンタジー映画で~す。

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