週末読書

小泉悦次:著の『史論-力道山道場三馬烏』(辰巳出版:2020年6月1日初版発行)を読了。ジャイアント馬場アントニオ猪木大木金太郎が織りなすプロレス史です。馬場と猪木についてはプロレス史で多く書かれてきましたが、それに大木金太郎を組み込んだことで日韓のプロレス事情がわかり、面白かったです。彼ら3人のアメリカ修行時代が詳しく書かれているので全盛期の米プロレスの状況もわかります。

プロレスはエンターテインメントで、客を喜ばすことができるレスラーがスターになります。勝ち負けよりも内容。そのことを、ちゃんと理解したのが馬場と猪木で、プロモーターとしても成功し、全日・新日で一時代を築きました。中途半端なままだったのが大木で、状況把握が下手で、上手くすれば韓国でプロレス一時代を築くことができたんですけどねェ。

3人の米修行時代の全試合の記録が掲載されているのは貴重。試合会場や対戦相手と勝ち負けで、どのように評価されていったのかが予想できま~す。

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