週に一度は西部劇

DVDで『街中の拳銃に狙われる男』(1955年/監督:リチャード・ウィルスン)を観る。雇われ保安官が町を支配する男たちと戦う西部劇です。

シェリダンの町に“掃除屋”と呼ばれている町から町へ仕事を請け負って歩く凄腕の雇われ保安官・クリント・トリンジャー(ロバート・ミッチャム)がやってきます。彼の目的は3年前に娘を連れて去った妻のネリー(ジャン・スターリング)に会うため。シェリダンの町はデイド・ホールマン一味が支配しており、町議会のアトキンス(エミール・メイヤー)は娘ステラ(カレン・シャープ)の結婚相手ジェフ(ジョン・ラプトン)が一味に傷を負わされたことからトリンジャーを雇います。トリンジャーのやり方は手荒で……

“Town Tamer”を“掃除屋”と訳していましたが、「ゆく先々の町で保安官に任命され、相当な報酬で無法者を片づけ、治安が回復するとまた他の町に行って雇われる」という稼業のようで、『ワーロック』のヘンリー・フォンダもこれにあたるのかな。最終的には町の住民に嫌われる存在。ロバート・ミッチャムはやたらとカッコつけすぎ。危険な稼業で、妻もそれを嫌がって去っていったのですが、“掃除屋”の人生というものが、あまり表現されておらず、平凡な悪漢退治作品に終わっています。売れる前のアンジー・ディキンソンが酒場の踊り子役で出演しているので、一見の価値ありで~す。