懐かしの映画なので

録画していた『栄光のル・マン』(1971年/監督:リー・H・カツィン)を観る。ル・マン24時間レースで戦うカー・レーサーを描いた作品。

ポルシェ・チームのエース・レーサーとして出場するマイク・デラニー(スティーブ・マックィーン)は、ル・マンへ向かう途中、事故で死んだレーサーの妻モニク(エルガ・アンデルセン)の姿を見つけ、昨年の事故を思い出します。マイクはさいわい生命をとりとめたものの彼も復帰が危ぶまれた大事故でした。レースが始まり、ライバルのフェラリ・チームとデッド・ヒート。ドライバーが次々に交代してレースは続けられます。休憩中、マイクはモニクと出会い、モニクはマイクに命までかけてレースをやる理由をたずね、マイクはレースをすることが人生とこたえます。雨が降り出し、マイクは前を走っている車を避けようとしてガードレールに衝突し……

ドラマ部分は最小限にとどめて、観客の様子を含めたル・マン24時間レースの風景を描いています。カラフルなマシンと、その爆音、大観衆のどよめき、壮絶なレース場面は圧倒的な迫力。事故の場面はレース映画中の最高といえます。寡黙なマックィーンの静かなる男の魅力が印象的。リー・H・カツィンは二流監督なんですが、この作品だけは一流で~す。