時代劇から

録画していたNHKの正月時代劇『いちげき』を観る。宮藤官九郎が脚本を手掛けた青春エンターテインメント時代劇。

時代は幕末、江戸の町を荒らす御用盗に対して勝海舟尾美としのり)は、島田(松田龍平)と和田(工藤阿須加)に命じて、農民によるゲリラ部隊結成を命じます。御用盗の背後には伊牟田(杉本哲太)たち薩摩藩士がおり、表立って御用盗征伐ができなかったのね。島田は近郷の村から、ウシ(染谷将太)たち七人の農民を採用し、攻撃だけの剣術訓練。わずか6日の訓練で、御用盗相手に初陣し、成果をおさめます。“一撃必殺隊”と名付けられ、侍になることを夢見て威勢よく斬り込んでいきますが……

神田伯山の軽妙かつ重厚な講談シーンを織り交ぜながらテンポよく展開。伊牟田尚平や相楽総三の扱いは史実と違いますが、歴史ドラマではないので是としましょう。マンガが原作のようだしね。

大河ドラマや金曜時代劇などで時代劇を経験している俳優が名を連ねているので、演技面での違和感はありませんでした。年末放送された『まんぞくまんぞく』と違って、正統派時代劇とはいえませんが、満足、満足で~す。