週に一度は西部劇

新作西部劇の『ガンズ・アンド・キラーズ』(2023年/監督:ブレット・ドノフー)を観る。妻を殺された凄腕ガンマンが娘と復讐の旅に出る物語。

町で雑貨屋を営むブリッグス(ニコラス・ケイジ)は、かつては賞金稼ぎの凄腕ガンマン。12歳になる娘のブルック(ライアン・キエラ・アームストロング)と帰宅すると保安官(ニック・サーシー)がおり、自宅に1人でいた妻が逃走中の無法者4人組に殺されたことを知ります。4人組のボスは、20年前にブリッグスが殺した無法者の息子マカリスター(ノア・ル・ゴロ)で、ブリッグスの名の入った鞍をたまたま見つけ、復讐のために妻を殺したんですな。保安官は法にまかせろと言いますが、ブリッグスは娘とマカリスター一味を追跡。保安官率いる追跡隊はマカリスターに待伏せされて壊滅状態となり、ブリッグスは保安官から強引にマカリスターの居場所を訊きだし……

最近はろくでもない映画ばかりに出演していたニコラス・ケイジですが、西部劇が好きだから言うんじゃないですが、これは割とまともな作品です。だけど、20年前の出来事がプロローグでありますが、20年前の顔の方が老けて見えるのはいただけません。太りすぎのせいか動きも鈍重。この作品が観賞に耐えるのは、娘役のライアン・キエラ・アームストロングの存在。父親と同じ遺伝子を持つ娘を見事に演じています。ラストシーンには思わずニヤリとさせられました。