久しぶりに時代劇

録画していた『峠 最後のサムライ』(2022年/監督:小泉堯史)を観る。河井継之助の生涯を描いた司馬遼太郎の同名小説の映画化。

徳川慶喜東出昌大)が大政奉還し、諸藩は東軍(旧幕府軍)と西軍(新政府軍)に二分していきます。鳥羽伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発。長岡藩家老・河井継之助役所広司)は戦争を避けるために武装中立を目指します。しかし、和平を願った嘆願書は西軍監察の岩村精一郎(吉岡秀隆)に受け取ってもらえず、談判は決裂。継之助は徳川譜代大名としての義を貫き、西軍と戦うことを決意しますが……

長岡藩主(仲代達矢)、継之助の両親(田中珉と香川京子)、継之助の妻(松たか子)といった他の登場人物には目もくれず、ひたすら継之助の行動だけを描くことで信念あるサムライ像を浮き上がらせています。合戦シーンは迫力不足。それと、負傷してからの展開がダラダラしていて盛り上がらないのが残念。