テレビ西部劇『ララミー牧場(シーズン2)』の#7「裏街道」、#8「45口径」、#9「殺しの免状」を観る。
「裏街道」は、馬泥棒のベッツ(L・Q・ジョーンズ)一味を裏切って自分を助けてくれたサンディ(ロバート・ヴォーン)とジェス(ロバート・フラー)は駅馬車会社に売る馬を移送しますが……
サンディは表面的には善人に見えるのですが、実は若い娘を誘惑して殺す殺人犯。ジェスが馬を駆った牧場主の娘がサンディを信じて家出するんですな。『ナポレオン・ソロ』でブレイクするまでのロバート・ヴォーンは精神的に陰のある人物役が多かったですね。
「45口径」は、ジェスが新任連邦保安官クラーク(ジョージ・ネイダー)を助けて、無法者のウエス・トーリー(リー・ヴァン・クリーフ)と戦う物語。自警団を率いたクラークはトーリー一味に待ち伏せされ、クラークは怖ろしくなって自分だけ逃げだします。追いかけてきたウエスの兄をジェスが殺すのですが、クラークが殺したように報告され英雄にされます。自己嫌悪に陥ったクラークはジェスの助言で勇気を取り戻し、兄の復讐にきたウエスと対決。
「殺しの免状」は、犯人をわざと逃がして殺す悪名高い保安官サム・ジャレッド(R・G・アームストロング)に殺人犯としてジェスが逮捕され、スリムが保安官代理としてジェスの護送にサムと同行しますが……
スリムを信じて逃げようとしないジェスの態度、底なし沼から救出してくれたスリムとジェスにサムは友情を感じていくんですな。真犯人(デニー・ミラー)の逮捕はいささかあっけないですが、メインは護送劇にあるので仕方ないでしょう。L・Q・ジョーンズ、リー・ヴァン・クリーフ、R・G・アームストロングといった個性派傍役は存在感がありますねェ。