溜まってきたので

録画したままだった『警部』(1978年/監督:ジョルジュ・ロートネル)を観る。南仏ニースで警部殺害事件を追う特命警部の活躍を描いたポリスアクションです。

警察と犯罪組織が癒着している南仏ニースで、地元の警部が娼婦と一緒に殺される事件が発生。二人の死体は崖から転落したかのように偽装処理されます。特命警部のボロウィッツ(ジャン・ポール・ベルモンド)は、死んだ娼婦の刑務所帰りの兄と名乗り、犯罪組織に接触汚職警官をあぶり出し、街を支配する二大犯罪組織を互いに争わせて壊滅させます。

粋な恰好でスポーツカーに乗ってやってきたベルモンドが、美女とみればくどき、小説家のマリー・ラフォレと深い仲になりながら、悪党相手にトボケた対応と軽快なアクションを見せる愉しい作品です。ロートネルは映像に凝った演出を見せますが、効果をあげていませ~ん。