懐かしの刑事アクション

録画したままだった『ブリット』(1968年/監督:ピーター・イエーツ)を観る。スティーブ・マックィーンが主演した刑事アクションです。

サンフランシスコの敏腕刑事ブリット(ピーター・イエーツ)が、上院議員のチャルマース(ロバート・ボーン)からの名指しで、証人喚問を受ける組織を裏切った男ロスの護衛を命じられます。ブリット、相棒のデル(ドン・ゴードン)、それに若い刑事の三人が交代でホテルに匿われているロスの護衛につきますが、何者かがロスと若い刑事を射殺。ロスの証言を政治的チャンスにしようとしていたチャルマースに責められ、ブリットは彼への反感から事件に執念を燃やします。ロスが生きているように見せかけ、殺し屋を誘き出して追跡。しかし、激しいカーチェイスの末、殺し屋はガソリンスタンドにぶつかって爆死します。ロスがかけた電話記録を調べたブリットは、殺されたロスはロスに雇われた身代わり男で、殺し屋を雇ったのもロスであることを確信。組織から200万ドルを奪ったロスは、自分が死んだことにして海外へ逃亡しようとしており……

坂の町サンフランシスコを舞台にしたカーチェイスが評判となった作品。最近のA級アクションのカーチェイスと比べるとスピード感は劣りますが、リアルな迫力に手に汗握りますよ。ピーター・イエーツの演出も快調で、静と動とにメリハリがあり、歯切れの良さを見せています。

身代わりロスを空港からホテルまで乗せたタクシー運転手役でロバート・デュバルが出演。端役ですが貴重な存在となっています。ブリットの恋人役のジャクリーン・ビセットは刺身のツマ程度の存在で~す。