昨日に続き

録画していた懐かしの時代劇『八州遊侠伝・男の盃』(1963年・東映/監督:マキノ雅弘)を観る。流れ者の渡世人が町の人のために悪ヤクザと戦う股旅時代劇。  

国定忠治が処刑されて1年後の磯部の町に黒岩の松五郎(原建策)が一家を率いてやってきます。祭りをひかえた町の人々や商人は戦々恐々。松五郎は老目明し藤兵衛(志村喬)から十手を取りあげようと買収しますが藤兵衛は拒否。藤兵衛の息子・佐太郎(千葉真一)は恋人・お千代(藤純子)の旅館が松五郎からの借金で困っているので、買収に応じようとしますがお千代に止められます。祭りの屋台から所場代を取ろうする松五郎一家と藤兵衛が対立。藤兵衛を襲った松五郎一家を源次(片岡千恵蔵)という旅人が追い払います。松五郎は用心棒(戸上城太郎)を使って源次を狙いますが……

処刑された忠治は身代わりで、源次の正体は国定忠治。おまけに、忠治は藤兵衛が40年前に捨てた子どもだなんて、何じゃコリャです。だけど、戸上城太郎が竹をバサと斬り、斬られた竹を竹槍にして千恵蔵が構えるシーンは新手で、面白い趣向でした。

藤純子の映画デビュー作品で、マキノが演技指導していることが藤純子の所作でわかりま~す。