これで最後

『復讐の追撃』(1952年/監督:レスリー・セランダー)は、妻と弟を殺された男の復讐物語。

ジャン・モレル(リチャード・コンテ)は、ウェルチ(ジョン・ケロッグ)とパーピス(ヒュー・オブライエン)たち4人の凶悪犯に妻を殺され、土地の権利書を奪われます。4人を雇っているのは市長(モリス・アンクラム)が黒幕のシェラ不動産。モレルは弟と4人を追って酒場で聞き込み。酒場を出たところで待伏せされ弟が殺されます。市長に土地を奪われたメキシコ人のフェリペ(リチャード・マーティン)に助けられたモレルは彼らの仲間に加わり復讐を決意。市長の馬や金塊を強奪。殺された妻のブローチを持っていたパーピスを捕え、3人の名前を訊きだします。市長の屋敷を訪れ、市長の娘(バーバラ・ブリットン)から3人の居場所を聞いたモレルは……

1950年代の粗製乱造的B級西部劇。考証はデタラメ、展開は御都合主義。主人公に魅力がなく、アクションにも見るべきところがありませ~ん。

 

『怒りの狼煙』(1952年/監督:レイ・ナザロ)は、アパッチとの和平に力をつくす騎兵大尉の物語。

クラウド大尉(ジョージ・モンゴメリー)は、アパッチの居留地に金鉱をもとめて侵入してくる白人を遠ざけて和平を維持していましたが、採掘者に投資しているタガート(ダグラス・ケネディ)が金鉱を見つけたセージブラッシュ(エディ・ウォーラー)をアパッチの仕業に見せかけて殺します。タガートに煽られた採掘者たちがアパッチの女・子供を殺したことから酋長ジェロニモ(ミゲル・インクラン)が蜂起。クルック将軍から代わった新任指揮官はインディアン嫌いで……

ジョージ・モンゴメリーは、ロッド・キャメロンやビル・エリオットと同様に1950年代に活躍したB級西部劇スターですが、日本での公開が少なく、殆ど知られていません。でもって、この作品ですが、考証はデタラメ、展開は御都合主義。白人目線でのインディアン映画で~す。