懐かしの戦争アクション

録画していた『特攻大作戦』(1967年/監督:ロバート・アルドリッチ)を再見。囚人兵からなる特殊部隊がナチの将校たちが集う施設を破壊する戦争アクション。

ライズマン少佐(リー・マーヴィン)は、ノルマンディー上陸作戦に先立ち指揮系統を混乱させるためにドイツ国防軍の高級将校が集う保養所の襲撃をウォーデン少将(アーネスト・ボーグナイン)から命令されます。危険な作戦に選ばれたのは12人の囚人兵。ライズマンは憲兵隊のボーレン軍曹(リチャード・ジャッケル)と囚人兵たちを訓練。ライズマンは囚人たちの反発心を利用して鍛え上げていきます。ライズマンに反感を持っているブリード大佐(ロバート・ライアン)が「囚人兵は練度が低くて役に立たない」と言ったことから、ライズマンに好意を持っているアンブラスター少佐(ジョージ・ケネディ)の提案で、軍事訓練においてブリードの部隊と囚人兵が対決。ブリードの指揮所を占拠して実力を認めさせます。そして、ライズマンの指揮下のもと作戦が決行されますが……

囚人兵は、入隊前はシカゴのギャングだったジョン・カサベテス、戦場で部下を見殺しにして逃げ出した上官を撃ち殺したチャールズ・ブロンソン、差別行為をする白人兵を殺した黒人兵のジム・ブラウン、男に媚びを売る女を汚れたものとして殺したテリー・サバラス、喧嘩で相手を殴り殺したクリント・ウォーカー、やる気のないドナルド・サザーランドなど配役はすこぶる賑やか。前半からユーモアあふれる展開で惹きつけられます。後半の襲撃場面もサスペンスたっぷりの強力描写。ただ、地下に逃げ込んだドイツ将校たちを通風孔から手榴弾とガソリンをまいて焼き殺すラストは爽快感がなく残念!