録画したままだった『必殺仕掛人(全33話)』の1話~3話を観る。『必殺仕掛人』は、TBS系列で1972年9月2日~73年4月14日に放送された“必殺”シリーズの第1作です。
第1話「仕掛けて仕損じなし」(監督:深作欣二、脚本:池上金男=池宮彰一郎)
音羽屋半右衛門(山村聰)は口入屋ですが、世のため人のためにならない人物の殺しを請け負う仕掛人という裏家業の元締め。材木商・伊勢屋(浜田寅彦)の依頼で、工事を独占して貧者を泣かせている材木商・辰巳屋(富田仲次郎)と、辰巳屋と結託して賄賂を貪っている作事奉行(室田日出夫)の殺しを引き受けます。表家業は鍼医者の藤枝梅安(緒形拳)は、密偵の千蔵(津坂匡章=秋野太作)を使って辰巳屋の妾おぎん(野川由美子)の家に潜入し、辰巳屋を脳卒中に見せかけて暗殺。剣の腕が立つ作事奉行を倒すために半右衛門はかねてから目をつけていた浪人・西村左内(林与一)を勧誘。左内は妻(松本留美)と息子に秘密にすることを条件に仕掛人に加わります。千蔵の弟分・万吉(太田博之)が工事現場で騒ぎをおこし、作事奉行がひとりになったところを左内が斬り倒します。半右衛門の妻おくら(中村玉緒)が音羽屋の下働きとして雇おうとした娘を暴利な借金で身売りさせようとする悪辣な口入屋(高品格)を半右衛門が成敗。
鷹匠の小野寺(遠藤辰雄)に無惨に殺された遊女の恨みをはらすため、おれん(白木万理)たち品川女郎衆は音羽屋に殺しを依頼。一方、梅安は小野寺に恨まれており、小野寺が依頼した仕掛人(美川陽一郎)一味に命を狙われます。半右衛門の妻おくらがかつて女郎だったこと、梅安が仕掛人の道にはいることになった最初の殺人のことがわかるエピソード。
第3話「仕掛られた仕掛人」(監督:三隈研次、脚本:安倍徹郎)
残虐な盗賊・孫八(小池朝雄)の情婦で引き込み役のお照(弓恵子)は豪商・辻屋(十朱久雄)の女房になったことから孫八の殺しを依頼。一方、孫八のお照が裏切ったことに気づき、お照の殺しを依頼。頼まれた仕事はきっちり果たす仕掛人なので~す。