週に一度は西部劇

録画していたBSシネマの『マーベリックの黄金』(1971年/監督:サム・ワナメーカー)を観る。200万ドルの黄金を狙う無法者と保安官の追跡劇。

キャットロー(ユル・ブリンナー)は牛泥棒一味の首領。彼を追っている保安官カワン(リチャード・クレンナ)がインディアンに襲撃されて負傷し、キャットローが救います。キャットローとカワンは、南北戦争で生死を共にした友人。牧場主に雇われたガンマンのミラー(レナード・ニモイ)一味に囲まれますが、撃退してメキシコへ。キャットローはメキシコ山賊の女首領ロジータ(ダリア・ラビ)とよろしくやりながら輸送されてくる黄金の強奪を計画。一方、傷の治ったカワンはキャットローを追う途中で、インディアンに襲われて負傷したメキシコ将校レカルデ(ジュリアン・マテオス)を救います。レカルデの叔父が将軍だったことからカワンは砦で歓待され、レカルデの従姉妹クリスチナ(ジョー・アン・プフルーグ)はカワンに一目惚れ。カワンがクリスチナと舞踏会でのんきに楽しんでいる最中、キャットロー一味は砦の門を利用して黄金を輸送してきた馬車を襲い、横取りに成功。カワンは一緒に行くというクリスチナをなだめ、キャットローの後を追います。キャットローが自分の仲間だけで黄金を持って逃げたので、ロジータは怒りまくり、部下を率いて追跡。キャットローの行く手にはミラーだけでなく、凶暴なインディアンも待ちうけており……

ブリンナーは余裕たっぷりにコミカルな味を出そうとしているのですが、ワナメーカーの演出は間延びしていてまだるっこい展開になっています。銃撃戦も多いのですが、痛快アクションとはいえません。野性的なダリア・ラビだけが魅力。スペインのアルメリアでロケをしており、『夕陽のガンマン』などマカロニ西部劇で見かける風景がいろいろ出てきま~す。