再び懐かしのテレビ時代劇

録画していた『木枯し紋次郎』の第1話を観る。『木枯し紋次郎』は、市川崑が監督し、第一部(1~9話)前半がフジテレビ系列で1972年1月1日~2月26日に放送。主演の中村敦夫が撮影中にケガをして、後半(10~18話)は72年4月1日~5月27日に放送されました。原作は笹沢左保の股旅小説で、中村敦夫はこのドラマで大ブレイク。

でもって、第1話「川留めの水は濁った」は、紋次郎の姉を殺した男との対決。紋次郎は佐太郎(小池朝雄)の賭場で女壺振りのお勝(小川真由美)に姉の面影を見ます。お勝は弟の茂兵衛(植田峻)とイカサマで50両の金を稼いで逃走。佐太郎たちは金を取り戻すために追いますが、紋次郎がお勝を助けます。大井川の川留めで過ごすことになった紋次郎はお勝と昔話。お勝と佐太郎は同郷で、佐太郎が姉を殺して逃げた男と教えられます。紋次郎はお勝を襲ってきた佐太郎に姉について尋ねますが……

お勝との昔話で、紋次郎が新田郡三日月村の生まれで間引きされるところを10歳年上の姉に救われたことを語ります。嫁ぎ先で姉が急死(血を流して死んでいた)したことを知り、10歳の時に家をとび出したとのこと。「あっしには関わりござんせん」が流行語になりましたが、中村敦夫のセリフは「あっしには関わりのねえこって」です。火野正平(当時は二瓶康一)がチンピラやくざ役で出演していましたよ。