復活ヒーローだが

録画していた『シン・ウルトラマン』(2022年/監督:樋口真嗣)を観る。懐かしのヒーロー“ウルトラマン”を新たに映画化した特撮アクション。

巨大不明生物“禍威獣(かいじゅう)”が出現し、日本政府は禍威獣特設対策室(略して禍特対)を設立。宗像室長(田中哲司)のもとに、田村(西島秀俊)を班長とするプロジェクトメンバーが集結。メンバーは、作戦を立案する神永(斎藤工)、神永の相棒・浅見(長澤まさみ)、非粒子物理学の滝(有岡大貴)、汎用生物学の船縁(早見あかり)の4人。ネロンガ襲来の時に、ウルトラマンが現れて撃退。しかし、逃げ遅れた子供を戦いの衝撃波からかばって神永は死にます。ウルトラマンは神永の自己犠牲を見て人類に興味をしめし、神永と一体化。そして、必要に応じて“ベーターカプセル”でウルトラマンに戻り、禍威獣と戦いますが……

庵野秀明の脚本はやたらと理屈付けが多く、ノスタルジックな気分にはなれませんでした。ウルトラマンの造形がスマートになっているのは悪くないですが、カラータイマーはつけて欲しかったなァ。政府の対応や外交問題など現代風にアレンジしていますが、オリジナルにあったウルトラマン対怪獣の戦いの面白さが希薄になり、中途半端なものになっていま~す。