懐かしの西洋チャンバラ

録画していた『黒いチューリップ』(1964年/監督:クリスチャン・ジャック)を観る。アラン・ドロンが主演したアレクサンドル・デュマ原作の西洋時代劇です。

フランス革命勃発前のある村では剣の達人ギョーム(アラン・ドロン)が、近隣の国へ亡命を図る多くの貴族から謎の黒マスク“黒いチューリップ”となって金品を強奪。ある日、憲兵隊の罠にかかり、隊長のラ・ムーシュ(アドルフォ・マルシラック)から顔に傷を負わされます。ラ・ムーシュは頬に傷のある男を指名手配。正体がばれるのを恐れたギョームは、パリから瓜二つの弟ジュリアン(アラン・ドロンの二役)を身代わりとして呼び寄せます。村にやってきたジュリアンは鐘の音に驚いた馬から落馬。革命派市民のプランタン(フランシス・ブランシュ)の娘カトリーヌ(ヴィルナ・リージ)に介抱され二人は互いに惹かれあいます。ギョームの愛人である侯爵夫人(ドーン・アダムス)に招待されたパーティにギョームとして乗り込んだジュリアンは、革命鎮圧のための連隊が村を通ることを知り、プランタンに連絡。ギョームに黒いチューリップとしてプランタンと一緒に戦うことを勧めますが、金品強奪だけが目的だったことがわかり、ジュリアンが黒いチューリップになって革命軍に味方し……

ドロンが二役を気持ちよさそうに演じています。フェンシングも中々の腕前。クリスチャン・ジャックの演出に緊迫感はないですが、ユーモアを交えてノンビリ楽しめる作品で~す。