マンガが原作だが

友人に送ってもらった『沈黙の艦隊東京湾大海戦(全8話)』の前半(1~4話)を観る。原作はかわぐちかいじのマンガで、国家と軍隊、核問題と平和をテーマにした骨太の作品。1990年代前半を代表する人気マンガで、私も“モーニングKC全32巻”を所持していました。

海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」が米原子力潜水艦と衝突して沈没。しかし、その事故は、海江田艦長(大沢たかお)以下76名の乗員を日米共謀で秘密裡に開発した日本初の原子力潜水艦「シーバット」に乗務させるための偽装工作。潜水艦「たつなみ」の艦長で海江田と因縁のある深町(玉木宏)は、副艦長の速水(水川あさみ)や海自一を自負しているソナーマンの南波(ユースケ・サンタマリア)の協力により偽装工作を見抜きます。一方、米海軍・第7艦隊の所属となった「シーバット」は、オブザーバーとして乗り込んでいたライアン大佐(ジェフリー・ロー)を拘束し、音響魚雷で米海軍の監視から姿をくらまし逃亡。

このことは日本政府にも知らされ、シーバット計画の推進者で政界の黒幕・海原(橋爪功)は、竹上総理大臣(笹野高史)に「シーバット」捕獲を指示。「たつなみ」が「シーバット」を追います。アメリカ大統領ベネット(リック・アムスバリー)に「シーバット」捕獲を命じられた第7艦隊の前に、「シーバット」が浮上。核弾頭の存在をちらつかせ、独立戦闘国家「やまと」を宣言します。第7艦隊と「やまと」が膠着状態の海域に「たつなみ」が到着。海江田をとめようと深町が「やまと」に乗り込みますが、対談は決裂。第7艦隊の攻撃を避けて「やまと」は姿を消しますが、第7艦隊の原潜3艦が現れ、「やまと」と戦闘。海江田の優れた操艦技術により、魚雷を射つことなく3艦を沈めます。「やまと」は日本と条約を結ぶために東京へ。「やまと」との対話を目指す、海原の息子で官房長官の海原渉(江口洋介)は、ベネット大統領との首脳会談にむけて動き出します。

潜水艦の戦闘がリアルに描かれており、日本のドラマには見られなかった迫力があります。人間ドラマもしっかり描かれており、予想外の面白さで~す。