気に入っていたので

録画していた『嘘八百 なにわ夢の陣』(2023年/監督:武正晴)を観る。冴えない古物商と落ちぶれた陶芸家が、豊臣秀吉のお宝を巡って贋物作りを行うコメディ映画。

古物商の小池(中井貴一)は、太閤博の事務局から大阪城の発掘現場で見つかった茶碗の欠片が太閤の秘宝“鳳凰の茶碗”でないかと鑑定を依頼されます。小池は真面目に調査しますが、事務局長(升毅)が太閤古物の専門家(笹野高史)を連れてきて小池は馘。陶芸家の佐輔(佐々木蔵之介)は美術商の山根寧々(中村ゆり)から“鳳凰の茶碗”を作るように依頼され……

小池と佐輔が贋物を作って騙す相手が、前2作と違って私怨のある悪党でないので、爽快感はありません。中井貴一佐々木蔵之介の息の合った掛け合いだけが楽しめる作品で~す。