時代劇なので

録画していた『大名倒産』(2023年/監督:前田哲)を観る。浅田次郎の同名小説を映画化した時代劇コメディ。

越後・丹生山藩の鮭役人・間垣作兵衛(小日向文世)の息子・小四郎(神木隆之介)が突然藩主となります。藩主・松平和泉守(佐藤浩市)の嫡男が死に、次男(松山ケンイチ)はウツケ、三男(桜田通)は病弱ということで庶子(手をつけた村娘を作兵衛に下げわたした)の四男・小四郎にお鉢が回ってきたんですな。和泉守は隠居して一孤斎を名乗ります。藩主になったはいいものの、藩には25万両の借金があることを発覚。困り果てる小四郎に一孤斎は、返済日に藩の倒産を宣言する“大名倒産”を命じます。そうなると藩主は責任をとって切腹せねばならず、小四郎は幼馴染のさよ(杉咲花)の手助けで借金返済に取りかかりますが……

財政をたて直し、巨額の借金になった経緯を調べ、悪徳商人(キムラ緑子)と黒幕の幕府権力者(石橋蓮司)の不正事実をあきらかにするという王道的物語を軽いノリで展開しています。石橋蓮司松山ケンイチ佐藤浩市などは、コメディ演技を楽しんでいる感じ。死んだ母親(宮崎あおい)や父親との家族愛を絡め、深刻なところがなく、気楽に楽しめる作品で~す。