本日は

西部劇パーフェクトコレクション『荒野の騎兵隊』に収録されている表題作『荒野の騎兵隊』と『西部のカウボーイ』を観る。

『荒野の騎兵隊』(1951年/監督:レスリー・セランダー)は、盗まれたガトリング銃がインディアンに渡るのを防ぐ騎兵隊の物語。

騎兵隊の武器庫からガトリング銃が盗まれ、インディアンとの密売をしている悪党が手に入れます。凄腕の騎兵隊斥候カービー(ロッド・キャメロン)が捜索を開始。インディアン居留地に通じる道にスポルディング中尉(ジム・デービス)が検問所を設置。ギャビン(ジェームズ・ミリカン)の会社の輸送馬車があやしいと考えたカービーは、酒場の女主人クレア(オードリー・ロング)のつてでカービーに接触。しかし、検問所でスポルディング中尉とカービーが話しているのをギャビンの手下バース(ジェームズ・アーネス)が目撃しており、カービーが騎兵隊の斥候であることがバレます。バースはカービーの襲撃に失敗して逃走しますが、スポルディング中尉がバースを射殺。ギャビンは急いでガトリング銃をインディアン居留地に運ぶ用意をしますが……

主人公もマヌケなら悪党たちもマヌケという、おそろしく出来の悪い作品。せっかくのガトリング銃が活かされていません。クレアをめぐるカービーとスポルディングの恋の駆け引きは、インディアンとの銃撃戦でスポルディングが死ぬという予定通りの結末。ラストのインディアンに対して、とってつけたようなセリフも鼻じらむだけ。これぞZ級の最低映画で~す。

『西部のカウボーイ』(1939年/監督:デビッド・ハワード)は、ジョージ・オブライエン主演のB西部劇。

豊かな森林に囲まれているワゴンホイール地方で、悪徳材木業者と悪徳鉄道主が金儲けを企んでいます。鉄道開設を名目に森林伐採を行い、整地された土地をホームステッド法を悪用して開拓民に売り払おうというもの。カウボーイのスコット(ジョージ・オブライエン)は彼らの悪だくみを妨害しますが、彼らに騙されたジャーナリストのアン(マージョリー・レイノルズ)はスコットが鉄道建設に反対する悪人と思い込み……

ジョージ・オブライエンは少し太目の体型でスマートとはいえませんが、動きはキビキビしていて悪くありません。相棒役は若き日のチル・ウィルス。『荒野の騎兵隊』より、はるかに面白かったで~す。