快傑黒頭巾

nostalji2005-02-27

先日古本屋で購入した高垣眸の『快傑黒頭巾』(少年倶楽部文庫)を読了。大友柳太朗の映画でお馴染みの“快傑黒頭巾”なんですが、原作を読んだのは初めてなんですよ。作者の高垣眸は映画の“快傑黒頭巾”を観た時「目を丸くした」そうですが、小説を読んで理解できました。映画には映画の面白さがあって、是といたしましょう。でもって小説の方ですが、説明的会話は今日的ではありませんが、ストーリー展開は素晴らしいですね。戦前の少年たちが夢中になったのがわかります。それに幕末物でお馴染みの清川八郎や、京へ行く前の芹沢鴨近藤勇といった新選組の連中も登場して、物語に絡んでくるので嬉しくなりますね。少年向け小説ということで高垣眸は、黒頭巾を決して自分からは刀を抜いて他人を傷つけたり殺したりしないヒューマニズムあふれる主人公にしていますが、やたらと斬ったりはったりするチャンバラ小説より魅力的ですよ。古い小説も、いいもんだ。画像は文庫本表紙(伊藤幾久造:画)
確定申告書を作成する。配偶者特別控除がなくなり、実質増税ではありませんか。ダメ議員や、クサレ役人を喰わすために税金を払ってんじゃないぞォ!