ゆうれい船

nostalji2005-03-06

大友柳太朗関連で、録画していた『ゆうれい船(前・後編)』(1957年・東映/監督:松田定次)を観る。大仏次郎の少年向け冒険時代小説の映画化。京の都が舞台の前編より、海洋スペクタクル溢れる後編の方が格段に面白いです。ミニチュアでなく、大きな木造船を海に浮かべての撮影ですからね。映画全盛期だったから、製作費のかかる海洋冒険ものも可能だったんですね。この作品で大友柳太朗は、中村錦之助にオジサンと呼ばれる良い子の味方です。私もそうでしたが、当時の子供たちにとって大友柳太朗は頼れるオジサンでしたねェ。
ついでに長谷川一夫の『伊那節仁義』(1943年・東宝/監督:滝沢英輔)を観る。この題名は戦後再上映された時のもので、初公開時は『伊那の勘太郎』です。小畑実が歌った♪〜影か柳か、勘太郎さんか〜の挿入歌の方が有名ですけどね。内容的には定石的股旅映画ですが、製作当時の時節柄、ヤクザまで勤皇精神溢れるものになっています。