陽気な殿様

nostalji2005-04-21

録画していた市川雷蔵の『陽気な殿様』を観る。録画したものは、溜めないで消化していこうと思っているので、脈絡のない乱鑑賞といった状態です。タイミングを外すと長期放ったらかし状態になってビデオがやたらと増えてくるんですよねェ。
でもって、『陽気な殿様』(1962年・大映/監督:森一生)ですが、家督相続のために国許まで旅をする若殿さまが主人公のロード・ムーヴィ。明るく、清潔で、剣の腕前も一流というヒーローは、雷蔵の初期の持ち味でしたが、これは最後の頃の作品になりますかね。以後は“忍びの者”や“眠狂四郎”に見られるニヒルなヒーローが中心になります。私は雷蔵の品性の良さから、この作品のようなヒーローはピッタリで、一番似合っていると思っています。内容的には、メリハリがなく、緊迫感が全然ない凡作ですけどね。