ハロー、ドーリー

nostalji2005-04-23

上の息子は30歳になるのに、いまだに独身。結婚するなら掃除・洗濯・料理の好きな女性、なんてことを言っているが、今時そんな女はいないよォ。ひと昔前は世話好きなオバサンが、結婚仲介をしていたんですが、そんな地縁・血縁社会は崩壊してしまったし……
でもって、結婚仲介人が主人公の『ハロー・ドーリー』(1969年/監督:ジーン・ケリー)を観ました。1964年の初演以来、大ヒットを続けたブロードウェイ・ミュージカルを、5年後にハリウッドらしくド派手に映画化。19世紀末のニューヨークをオープンセットで再現し、パレード・シーンには延べ人員2万2千人のエキストラを、675名の撮影班が、16ユニットに分かれて撮影したそうです。内容はともかくとして、そのスケールには圧倒されます。マイケル・キッドの振付による群舞がいたるところで展開されるのですが、ダンスそのものに面白味はありません。とにかく数で圧倒するという力技の世界になっていますね。それでも、ハーモニア・ガーデンで繰り広げられるドリーと給仕たちの「ハロー・ドーリー!」はバーブラが存在感をしめして見応えがありますよ。バンドの指揮者でルイ・アームストロングが特別出演しているのはご愛敬ですけどね。それにしても、当時26歳のバーブラ・ストライサンドの貫禄には驚かされました。
画像は、ハーモニア・ガーデンのシーン