清順と喜八

nostalji2005-06-22

朝起きて、ワールドユースの決勝トーナメントは日本がモロッコに0−1で負けたことを知る。なかなか良い試合をしたらしけど、負けは負けで〜す。
録画していた『8時間の恐怖』と『殺人狂時代』を観る。『8時間の恐怖』(1957年・日活/監督:鈴木清順)は、清順が、まだ清太郎だった時代の監督作品。“グランド・ホテル”型式のサスペンス映画。ユーモアと皮肉を折り込んだところは清順監督らしさがありますが、映像表現においても、演出テクニックにおいても、サスペンス映画に必要な張つめたような緊迫感がなく、作品としては平凡な出来ですね。
『殺人狂時代』(1967年・東宝/監督:岡本喜八)は、喜八監督のブッラク・ユーモアに溢れたコメディー・アクションです。殺し屋のボスで、ヒットラーに心酔している精神病院の院長が天本英世というのがイイですねェ。精神病院のシーンをドイツ表現主義的な映像にしているのが嬉しくなります。仲代は鼻につく臭い演技で今イチなんですが、一くせも二くせもある登場人物と、先の読めない展開の面白さには満足、満足。